会話や文章でよく使う「さらに」という表現。英語では状況に応じてさまざまな言い回しに変換されます。この記事では、「さらに」の英語での使い方を基本から応用まで幅広く解説し、ネイティブが使う自然な言い回しを学べるよう構成しました。
1. 「さらに」は英語で何と言う?基本表現
1.1 furthermore:書き言葉で使われる「さらに」
「furthermore」は文語的でフォーマルな場面に適した「さらに」の訳語です。報告書やエッセイ、スピーチなどでもよく使われます。
例:
Furthermore, the company aims to expand internationally.
1.2 moreover:さらに強調する言い方
「moreover」は「furthermore」と同様、文語で使われる「さらに」の表現ですが、より強調を含むニュアンスがあります。
例:
Moreover, this policy benefits small businesses.
1.3 also:もっともカジュアルな「さらに」
「also」は会話や文章でよく使われる一般的な「さらに」です。硬すぎず、どんなシーンでも自然に使えます。
例:
She speaks French. She also understands Italian.
1.4 in addition:文中に使いやすい補足表現
「in addition」は「加えて」という意味を持つ、文と文をつなぐ表現です。
例:
In addition to his job, he volunteers every weekend.
2. 「さらに」を使った英語例文
2.1 日常会話での「さらに」
I like this restaurant. Furthermore, it's very affordable.
She’s not only kind but also intelligent.
2.2 ビジネス英語における「さらに」
Moreover, our team completed the project ahead of schedule.
In addition, customer feedback has been overwhelmingly positive.
2.3 メールや書き言葉での使用例
Furthermore, please find the attached documents for your review.
In addition, we would like to request a meeting next week.
3. シーン別「さらに」の使い分け
3.1 カジュアルな会話
カジュアルな会話では「also」や「too」がよく使われます。「and」も併用されます。
例:
I bought some bread and also some cheese.
3.2 フォーマルな文書
「furthermore」「moreover」「in addition」などが推奨されます。
例:
Moreover, our research indicates a 20% increase in sales.
3.3 プレゼンテーションやスピーチ
強調をしたいときは「furthermore」、論理展開を示すときは「in addition」を使うと効果的です。
4. 「さらに」の別の言い換え表現
4.1 besides:加えて、という口語的な表現
「besides」は「そのうえ」という意味で、カジュアルな口語に向いています。
例:
I don't want to go. Besides, I have other plans.
4.2 what's more:よりインパクトを与えたいとき
驚きや注目を引きたいときに「what's more」を使うことがあります。
例:
It was raining. What's more, I forgot my umbrella.
4.3 on top of that:会話での自然な言い回し
「on top of that」は話し言葉で「おまけに」というニュアンスがあります。
例:
She’s very talented. On top of that, she’s humble.
5. 「さらに」に関する文法ポイント
5.1 接続副詞としての位置
「furthermore」や「moreover」は文頭に置くのが自然です。コンマを伴うことも忘れずに。
例:
Furthermore, the team showed great improvement.
5.2 and also のような重複表現に注意
「and also」は冗長に感じられる場合があるため、どちらか一方にするのが好ましいです。
例(冗長):
She is smart and also hardworking.
例(改善):
She is smart and hardworking.
または
She is also hardworking.
6. ネイティブがよく使う「さらに」表現の選び方
6.1 文の目的によって選ぶ
情報を付け加える目的か、説得を強めるためかで選ぶ表現は変わります。
論理を補足 → in addition
主張を強調 → moreover / furthermore
会話で自然に → also / besides
6.2 文体に応じた使い分け
フォーマル度が高いほど、接続副詞や句を選ぶ必要があります。論文やビジネス文書では「furthermore」や「in addition」が無難です。
7. まとめ:英語の「さらに」を使いこなす
「さらに」は日本語でも頻出する語であり、英語でも表現を使い分けることで文章や会話の質を上げることができます。場面や文体に応じて「also」「furthermore」「moreover」「in addition」「besides」などを選べるようになると、英語力の幅が格段に広がります。まずは日常会話から意識して使ってみましょう。