「なので」は日本語で理由や原因を説明するときに使う重要な接続詞です。英語で「なので」に相当する表現は複数あり、状況や文脈によって使い分けが必要です。この記事では「なので」の基本的な英語表現や使い方、言い換え表現、例文を詳しく解説します。

1. 「なので」の基本的な英語表現

1.1 Because を使う場合

「なので」の一番基本的な英語表現は because です。理由や原因を説明するときに使います。
例:
I was tired, so I went to bed early.(疲れていたので、早く寝ました)
Because it was raining, the event was canceled.(雨が降っていたので、イベントは中止になりました)

1.2 Since を使う場合

since も because と同様に「〜なので」の意味で使われますが、文語的で丁寧な印象を与えます。
例:
Since you are here, let’s start the meeting.(あなたがいるので、会議を始めましょう)
Since it’s late, I will go home now.(遅いので、今帰ります)

2. 「なので」を表すその他の接続表現

2.1 As を使う場合

as も理由を表す接続詞として使えます。because や since よりも文語的な印象が強いです。
例:
As the weather was bad, the flight was delayed.(天気が悪かったので、飛行機は遅れました)

2.2 So を使う場合

so は「だから」「なので」の意味で使われますが、接続詞ではなく、主に文の結果を示すために使います。
例:
It was cold, so I wore a jacket.(寒かったのでジャケットを着ました)

3. 「なので」の英語表現の使い分けポイント

3.1 Because / Since / As の違い

because は一般的で幅広い状況で使えます。

since は理由を示すが、時間的な「〜以来」の意味もあるため、文脈を見て使います。

as は文語的で書き言葉に多く、話し言葉では少なめです。

3.2 So と Because の違い

because は理由を示す接続詞で文頭に使えますが、so は結果を示す接続詞として使い、文頭に来ることは少ないです。
例:
Because it was late, we left early.(遅かったので早く帰りました)
It was late, so we left early.(遅かったので早く帰りました)

4. よくある「なので」の誤用と注意点

4.1 文法的に誤りやすい使い方

because と so を同時に使うのは避けましょう。
誤り:I was tired because, so I went to bed early.
正しい:I was tired, so I went to bed early. または Because I was tired, I went to bed early.

4.2 口語での省略表現

話し言葉では because の代わりに ’cause と短縮されることがあります。
例:
I’m tired ’cause I didn’t sleep well.(よく寝ていないので疲れています)

5. 「なので」を使った例文で学ぶ英語表現

5.1 日常会話での例文

It’s raining, so I can’t go outside.(雨が降っているので外に行けません)

Because I was busy, I couldn’t call you.(忙しかったので電話できませんでした)

Since he is new, please help him.(彼は新人なので、助けてあげてください)

5.2 ビジネスシーンでの例文

As the deadline is tomorrow, we need to finish the report today.(締め切りが明日なので、今日レポートを終わらせる必要があります)

The project was delayed because of unexpected issues.(予期せぬ問題があったのでプロジェクトは遅れました)

We are short-staffed, so the response might be slower than usual.(人手が足りないので対応が遅くなるかもしれません)

6. 「なので」に関連する表現のバリエーション

6.1 That’s why を使った説明

「だから」「それゆえに」という意味で、because の結果を強調する表現です。
例:
I forgot my keys. That’s why I couldn’t enter the house.(鍵を忘れたので、家に入れませんでした)

6.2 Due to / Owing to の使い方

これらは「〜のために」「〜が原因で」という意味で、書き言葉やフォーマルな場面で使います。
例:
The meeting was canceled due to bad weather.(悪天候のため会議は中止されました)
Owing to the delay, the schedule has been changed.(遅れのためスケジュールが変更されました)

7. まとめ

「なので」は英語で理由や原因を説明する際に重要な表現です。because、since、as、so など複数の言い方があり、使う場面や文脈に応じて選ぶことが大切です。正しい使い方と例文を覚えれば、自然でわかりやすい英語が話せるようになります。

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