「領収書」を英語で何と言えばいいか迷った経験はありませんか?ビジネスシーンや海外旅行、日常生活でも英語の領収書は必要になる場面があります。この記事では、「領収書」に関する基本的な英語表現から、具体的な使い方、メールでの依頼方法、注意点まで丁寧に解説します。
1. 英語で「領収書」は何と言う?
1.1 「Receipt」が基本表現
「領収書」は英語で基本的に「receipt」と言います。これはコンビニやレストラン、タクシーなどの支払い後にもらう一般的な書類です。スペルミスで「receit」や「reciept」と書く人もいますが、正しくは「receipt」です。
1.2「Invoice」との違い
「invoice(インボイス)」は、商品やサービスの提供後に「請求」するための書類です。日本語で言えば「請求書」に相当します。一方、「receipt」は支払いを受け取った証拠です。この違いを理解しておくと、ビジネスシーンでの誤解を防げます。
2. 領収書をもらうときに使える英語フレーズ
2.1 対面での会話例
支払いの場面で「領収書をください」と言いたいときは、次のような表現が使えます。
Could I get a receipt, please?
May I have a receipt?
Can you give me a receipt?
どれも丁寧で自然な言い方です。特に「Could I get~」はフォーマルさがあり、ビジネスでも安心して使えます。
2.2 自動的に出ない場合のリクエスト
一部の店舗ではレシートが自動的に発行されない場合があります。そういうときは、
I didn’t receive a receipt. Could you print one for me?
I need a receipt for this payment.
などと伝えるとスムーズです。
3. ビジネスで使う領収書の英語表現
3.1 経費精算で必要な領収書
会社での経費精算に必要な「正式な」領収書は、英語では「official receipt」と表現されることがあります。また、明細付きのものは「itemized receipt」や「detailed receipt」と呼ばれます。
3.2 英文メールでの領収書依頼文例
英文メールで領収書を依頼する際の例文を紹介します。
件名:Request for Receipt
Dear [担当者名],
I hope this message finds you well.
I would like to kindly request a receipt for the payment made on [日付].
The payment was made for [商品・サービス名], and the total amount was [$金額].
Please send the receipt to this email address when convenient.
Thank you for your assistance.
Best regards,
[あなたの名前]
このようなメールは、海外企業との取引やオンラインサービスの支払い時によく使われます。
4. オンラインショッピングでの領収書
4.1 メールで届くデジタルレシート
オンラインショッピングでは、多くの場合購入後に「receipt」が自動でメール送信されます。これを「digital receipt」や「e-receipt」と呼びます。
4.2 紛失したときの対処
万が一メールを削除してしまった場合、以下のような英文で再発行を依頼できます。
I lost my receipt. Could you resend it to me?
I can't find the receipt for my recent order. Would you be able to provide it again?
相手が顧客サポートの場合でも、こうした表現なら丁寧かつ明確に伝わります。
5. 海外旅行での「領収書」活用シーン
5.1 タクシーやホテルでの領収書
出張や旅行で使う交通費や宿泊費も経費申請に必要な場合があります。以下のような英語表現が便利です。
Can I get a receipt for this ride?
May I have a receipt for my stay?
「ride」はタクシーやUberなど、「stay」はホテルやAirbnbに使われます。
5.2 通貨と金額の記載に注意
海外の領収書では通貨単位(USD, EUR, JPYなど)が明確に記載されているか確認しましょう。国によっては「税込」かどうかも重要です。「including tax」や「VAT included」と書かれていれば税込、「excluding tax」なら税別です。
6. 英語の領収書でよく使われる単語
6.1 項目別英単語
Date:日付
Amount:金額
Payment Method:支払い方法
Item(s):商品
Description:説明
Tax:税金
Total:合計
Issued by:発行者
こうした語彙を知っておくと、英語の領収書を読んだり、必要に応じて自作することも可能になります。
6.2 クレジット明細との違い
「クレジットカードの明細書」は「credit card statement」と言いますが、これはあくまで月次の利用明細であり、個々の領収書とは別物です。経費精算には「receipt」が必要とされることがほとんどです。
7. 領収書に関する英語での注意点
7.1 領収書の再発行ルール
英語圏でも一部の店舗では「receipt cannot be reissued」と明記してある場合があります。紛失すると再発行できないこともあるため、大事な支払いではその場で確認するようにしましょう。
7.2 サインやスタンプの有無
海外では、日本のような会社印がない場合が多いです。その代わりに手書きのサイン(signature)があることが一般的です。日本での経費精算で問題がないか、あらかじめ確認しておきましょう。
8. まとめ:英語での領収書はシンプルだが奥が深い
「領収書」は英語で「receipt」が基本ですが、状況に応じて使うべき表現や対応は変わります。日常生活からビジネス、旅行まで、必要な場面ごとの英語表現と注意点を押さえることで、スムーズに対応できるようになります。英語の領収書はシンプルながらも、文化的な違いが見える興味深いテーマでもあります。