「ボタン」と聞くと、服のボタンやパソコンのクリックボタンなどさまざまな意味が思い浮かびます。英語ではそれぞれの「ボタン」に対応する言い方が異なります。この記事では、場面別に「ボタン」の英語表現を整理し、自然な使い方を豊富な例文とともに紹介します。
1. 「ボタン」は英語でどう言う?基本の意味と使い方
1.1 一般的な「ボタン」は「button」
「ボタン」の英語表現として最も基本的な単語は「button」です。この語は、服に縫い付けるものや電子機器のスイッチ、ウェブサイト上の操作パーツなど、幅広く使われます。
例文:
Push the button to start the machine.
I lost a button from my shirt.
1.2 発音とスペルのポイント
「button」は発音が日本語とは異なります。米英ともに「バトゥン」のように発音され、語尾の "t" はしばしば曖昧になります。スペルミスしやすいため注意が必要です。
2. 洋服の「ボタン」を英語で表現する方法
2.1 衣類の「ボタン」はそのまま「button」
シャツやコートなどの「ボタン」は、基本的に「button」と表現されます。
例文:
Can you help me button up this dress?
One of the buttons came off my coat.
2.2 「ボタンを留める/外す」は英語で?
動詞としての使い方にも注目です。
button up:ボタンを留める
unbutton:ボタンを外す
例文:
Don’t forget to button up your jacket.
He unbuttoned his shirt.
2.3 種類や形容表現のバリエーション
plastic button(プラスチック製のボタン)
metal button(金属製のボタン)
decorative button(飾りボタン)
3. 電子機器の「ボタン」を表す英語
3.1 機械や家電製品の「ボタン」
家電製品やリモコンの「ボタン」も「button」で表されます。
例文:
Press the power button to turn it on.
The volume button doesn’t work properly.
3.2 コンピューターやスマートフォンの場合
タッチスクリーンやパソコンのインターフェースにも「button」という単語が使われます。
例文:
Click the login button to continue.
Tap the button on the screen.
3.3 「押す」は「press」「push」「click」など
動作を表す動詞にも注意が必要です。
press:力を加えて押す(物理的)
push:軽く押す(物理的)
click:マウスでクリックする(デジタル)
例文:
Press the reset button.
Click the “Submit” button on the form.
4. Web・アプリの「ボタン」の英語表現
4.1 ウェブサイトやアプリのUI要素としての「ボタン」
プログラミングやデザインの現場では、「button」はHTMLタグ(
例文:
The “Buy Now” button is located at the bottom of the page.
Add a button to the navigation menu.
4.2 「クリックする」「タップする」の英語
click:マウス操作
tap:スマートフォンの画面操作
例文:
Click the sign-up button to register.
Tap the “Next” button on your phone.
4.3 表示名として使われる英語表現
ボタンに書かれるテキストも覚えておくと便利です。
Submit(送信)
Cancel(キャンセル)
Save(保存)
Back(戻る)
5. 比喩表現としての「ボタン」
5.1 感情や行動の引き金としての「ボタン」
英語では「push someone's buttons」で「人を怒らせる」「挑発する」といった比喩表現になります。
例文:
He knows how to push her buttons.
Don’t push my buttons today.
5.2 戦争や政治の文脈での「ボタン」
核兵器や重大な行動に関わる文脈では、「press the button」という比喩が用いられます。
例文:
The president has the power to press the button.
We hope no one will ever press that button.
6. その他の「ボタン」にまつわる英語表現
6.1 「ボタンをかけ違える」はどう言う?
日本語での「ボタンをかけ違える」という表現は、英語では「get off on the wrong foot」や「make a bad start」などに置き換えられます。
6.2 「非常ボタン」は英語で「emergency button」
駅や建物の非常ボタンなどは「emergency button」または「panic button」と表現されます。
例文:
In case of emergency, press the red button.
There is a panic button under the desk.
7. 「ボタン」の英語表現を学ぶコツ
7.1 シーンごとに単語の使い方を覚える
同じ「button」でも、洋服とアプリとでは文脈や動詞が変わります。シーン別に整理して覚えることで、自然な表現が身につきます。
7.2 動詞との組み合わせを意識する
「press」「push」「click」など、ボタンとともに使う動詞の使い分けを理解することが重要です。
7.3 実際に使ってみる
スマホやパソコンを英語設定にしてみると、日常的に英語のボタンに触れる機会が増え、理解が深まります。
8. まとめ:「ボタン」の英語を正しく使い分けよう
「ボタン」という日本語は、洋服・電子機器・ウェブサイトなどさまざまな場面で使われます。英語では「button」が基本語ですが、文脈によって動詞や修飾語が異なります。本記事で紹介したように、「press」「click」「unbutton」など動詞の違いや比喩表現も覚えておくと、より自然な英会話が可能になります。英語学習の中で、身近な単語の使い分けを丁寧に学ぶことが、語彙力アップへの近道です。