学校や職場、メールなど、さまざまな場面で使われる「先生」という言葉。英語では「teacher」以外にも表現がたくさんあります。この記事では、呼び方や敬称の使い分け、ネイティブがよく使うフレーズを例文付きで紹介します。

1. 「先生」は英語で何と言う?基本の表現

1-1. 一般的な「先生」は「teacher」

学校の教員や指導者を指す「先生」は、英語でteacherが基本です。特に小中高の学校教育で使われます。

例文:
My teacher gave us a lot of homework.
(私の先生はたくさんの宿題を出しました。)

1-2. 特定の教科の先生には冠詞をつけて

特定の教科の先生を指すときは「a」や「my」などの冠詞をつけて表現します。

例文:
She is a math teacher at our school.
(彼女は私たちの学校の数学の先生です。)

2. 敬称としての「先生」の表現

2-1. 「Mr.」「Ms.」+名字で呼ぶ

英語圏では、先生をMr.(男性)、Ms.(女性)+名字で呼ぶのが一般的です。ファーストネームで呼ぶのは失礼になる場合があります。

例文:
Good morning, Mr. Smith.
(おはようございます、スミス先生。)

2-2. 「Professor」は大学の先生

大学や研究機関で教えている教員はProfessor(教授)と呼ばれます。日本語の「先生」とは使い方がやや異なります。

例文:
Professor Johnson will give a lecture on economics.
(ジョンソン教授が経済学の講義をします。)

3. 医師や弁護士などの「先生」

3-1. 医者は「Doctor(Dr.)」

医師を「先生」と呼ぶ日本語に対して、英語ではDoctorまたは略してDr.と呼びます。

例文:
I have an appointment with Dr. Tanaka.
(田中先生との診察予約があります。)

3-2. 弁護士は「Lawyer」や「Attorney」

英語では、弁護士を「先生」とは呼びません。職業名としてlawyerまたはattorneyが使われます。

例文:
My lawyer is reviewing the contract.
(私の弁護士が契約書を確認しています。)

4. 習い事の先生や師匠の英語表現

4-1. ピアノやダンスの先生は「instructor」や「coach」

スポーツや芸術の指導者はinstructor(指導者)、coach(コーチ)などで表現します。

例文:
She is my dance instructor.
(彼女は私のダンスの先生です。)

4-2. 武道の「先生」は「sensei」でも通じる?

柔道や空手などの日本武道では、英語でもそのままsenseiと呼ばれることがあります。国際的に知られている日本語のひとつです。

例文:
Our karate sensei is very strict but kind.
(私たちの空手の先生はとても厳しいけれど優しいです。)

5. 呼びかけで「先生」と言いたいとき

5-1. クラスでの呼びかけ

生徒が先生を呼ぶときは、名前と敬称をセットで使うのが一般的です。

例文:
Excuse me, Ms. Davis. I have a question.
(デイビス先生、質問があります。)

5-2. 医者への呼びかけ

診察室などでは、Doctorだけで呼ぶこともあります。

例文:
Doctor, I’m still feeling pain in my chest.
(先生、胸がまだ痛いです。)

6. フォーマルな文書やメールでの「先生」

6-1. メールの宛名の書き方

大学の教授や専門家にメールを書く場合、Dear Professor + 名字 という形式が一般的です。

例文:
Dear Professor Suzuki,
I am writing to ask about the upcoming seminar.
(鈴木教授へ、今度のセミナーについてお伺いします。)

6-2. 医師へのメール

例文:
Dear Dr. Lee,
Thank you for your diagnosis and advice.
(リー先生、診断とご助言をありがとうございました。)

7. 「先生」を含む英語表現やことわざ

7-1. “Experience is the best teacher.”

直訳すると「経験は最良の教師である」ということわざです。経験から学ぶことの大切さを表しています。

7-2. be a good teacher

「良い先生である」という意味だけでなく、「何かを学ばせてくれる存在」という意味でも使えます。

例文:
Failure can be a good teacher.
(失敗は良い先生になりうる。)

8. まとめ:「先生」の英語は場面に応じて使い分けを

「先生」は英語でteacherが基本ですが、呼ぶ相手や状況によってMr./Ms.ProfessorDoctorinstructorなど使い分けが必要です。英語の敬称や職業名には文化的な違いもあるため、相手に応じた表現を意識することで、より自然な英語コミュニケーションが可能になります。例文も参考にして、適切に使いこなしていきましょう。

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