「探す」という行動は、日常会話からビジネスシーンまで頻繁に登場します。英語では状況や目的によって「search」「look for」「seek」など複数の表現があり、それぞれ微妙なニュアンスの違いがあります。この記事では、代表的な「探す」の英語表現と使い分け方、そして実践的な例文をご紹介します。
1. 「探す」は英語で?基本の表現3選
1-1. look for:最も一般的な「探す」
look for
は、「何かを見つけるために探す」という非常に一般的な表現です。物理的な物や人を探す場面で多用され、日常会話にもよく登場します。
例文:
I'm looking for my keys.
(鍵を探しています。)
We’re looking for a new assistant manager.
(新しいアシスタントマネージャーを探しています。)
1-2. search:詳しく調べながら探す
search
は、もう少し積極的で丁寧に探すニュアンスがあります。特に、場所やインターネット、書類の中から情報や物を探すときに使われます。
例文:
The police searched the building.
(警察が建物内を捜索しました。)
I searched the web for information about the product.
(その製品についてインターネットで情報を探しました。)
1-3. seek:ややフォーマルで目的志向が強い
seek
は、「探し求める」「追い求める」といった意味で、目的がはっきりしているときに使われるフォーマルな語です。人材募集や理想の職を探すときなどに使われます。
例文:
We are seeking experienced developers.
(経験豊富な開発者を探しています。)
She seeks opportunities to improve her skills.
(彼女はスキルを向上させる機会を探しています。)
2. 状況別で見る「探す」の英語表現
2-1. 物を探すとき
物をなくしたり、ある物を見つけたいときには、look forやsearchを使います。
例文:
I’m looking for my phone. Have you seen it?
(スマホを探してるんだけど、見なかった?)
They searched every room in the house.
(彼らは家中の部屋を探しました。)
2-2. 情報を探すとき
情報を探す場合は、search for informationやlook something up(調べる)などが適しています。
例文:
I searched for the company’s contact information online.
(その会社の連絡先をネットで探しました。)
I’ll look it up later.
(後で調べてみます。)
2-3. 人を探すとき
人を探す場合にも、look forやsearch forが使われますが、ビジネスではseekがよく使われます。
例文:
We’re looking for someone who can lead the project.
(このプロジェクトを率いてくれる人を探しています。)
They are seeking a new team member with marketing experience.
(マーケティング経験のある新しいチームメンバーを探しています。)
3. ビジネスで使える「探す」英語表現
3-1. 求人・採用関連での使い方
採用や人材関連では、seekがフォーマルかつ適切です。求人広告や面接でも頻出します。
例文:
Our company is currently seeking bilingual sales representatives.
(当社では現在、バイリンガルの営業担当を探しています。)
3-2. 情報収集やリサーチの表現
会議や企画段階では、researchやlook intoという表現も使われます。
例文:
We are looking into potential suppliers in Asia.
(アジアの潜在的なサプライヤーを調査中です。)
I’ll research the market trends before the presentation.
(プレゼン前に市場動向を調べておきます。)
4. 「探す」に関する表現の使い分けポイント
4-1. look for と search の違い
どちらも「探す」ですが、look forは比較的カジュアルで広範囲に使えるのに対し、searchは「調査する・徹底的に探す」といった積極的なニュアンスが含まれます。
4-2. seek は目的意識が高い表現
seek
は、物理的に目の前にあるものではなく、抽象的な「仕事」「機会」「真実」などを追い求める際に用いられます。書き言葉やビジネス文脈で好まれます。
5. まとめ:「探す」は状況で使い分けよう
「探す」は英語でlook for、search、seekなどの表現がありますが、それぞれ使い方が異なります。カジュアルな日常会話ではlook forが最適ですが、調査や人材募集のようなビジネスシーンではsearchやseekがより適切です。状況に応じた英語表現をマスターすれば、伝えたい意図がより明確に相手に伝わります。日常でも仕事でも、「探す」の英語表現を正しく使いこなしましょう。