ビジネスや学習の場面で頻繁に登場する「結果」。英語では「result」「outcome」「consequence」など複数の言い回しがありますが、場面によって適切に使い分ける必要があります。この記事では、それぞれの表現の違いや用例を分かりやすく解説します。

1. 「結果」は英語でどう表現する?

1-1. result:もっとも一般的な「結果」

result

は最も広く使われる「結果」の英単語で、良い結果にも悪い結果にも使えます。テストの点数やプロジェクトの成果、調査の結果など多様な文脈に対応します。

例文:
The result of the survey will be announced tomorrow.
(その調査の結果は明日発表されます。)

His hard work brought good results.
(彼の努力は良い結果をもたらした。)

1-2. outcome:過程を踏まえた「結果」

outcome

はある行動やプロセスの「結末」というニュアンスが強い単語です。交渉、会議、医療、裁判など、結果が重視される場面で使われます。

例文:
The outcome of the discussion was positive.
(議論の結果は前向きなものだった。)

We are waiting to see the final outcome of the project.
(そのプロジェクトの最終的な結果を見守っているところです。)

1-3. consequence:主に悪い「結果」に使う

consequence

は「(主に悪い)結果・影響」という意味です。警告や注意喚起の文脈で使われることが多いです。

例文:
If you break the rules, you must face the consequences.
(ルールを破れば、その結果を受け入れなければならない。)

The economic consequences of the policy were severe.
(その政策の経済的な結果は深刻だった。)

2. それぞれの単語の使い分けポイント

2-1. resultは万能選手

result

はあらゆる「結果」に使える便利な表現です。迷ったときはまずこの単語で大丈夫ですが、文章のトーンや文脈によっては他の語に置き換えることで、より自然で的確な英語になります。

2-2. outcomeは「プロセスを経た結末」に強い

交渉・計画・医療など、「どんな経過を経てどうなったか」に焦点を当てたいときにはoutcomeが適しています。

2-3. consequenceは「行動の結果としての影響」に使う

とくにネガティブな響きを持たせたい場合はconsequenceが有効です。ビジネスでの警告文や契約書などにもよく登場します。

3. ビジネスシーンでよく使う「結果」関連表現

3-1. as a result:その結果として

as a result

は接続表現として使い、「その結果」「したがって」という意味で、文と文をつなぐときに便利です。

例文:
The market changed rapidly. As a result, we had to revise our strategy.
(市場は急激に変化した。その結果、我々は戦略を見直す必要があった。)

3-2. result in / lead to:〜という結果になる

result in

lead toは「〜の結果を引き起こす」「〜に至る」といった因果関係を示すフレーズです。

例文:
Lack of preparation may result in failure.
(準備不足は失敗という結果につながる可能性がある。)

Good teamwork can lead to great results.
(良いチームワークは素晴らしい結果を生むことができる。)

4. 「結果」を含む英語の例文集

  • The final result was better than expected.
  • The outcome of the experiment was surprising.
  • As a consequence of his actions, he was dismissed.
  • This policy could result in significant cost savings.
  • The project’s outcome will influence future decisions.

5. ビジネスメールで使える「結果」表現

5-1. 柔らかく伝える「結果」表現

相手に配慮しながら結果を伝える場合は、やや遠回しな表現を使うことで丁寧な印象を与えられます。

例文:
We regret to inform you that the result was not as expected.
(残念ながら、結果は期待通りではありませんでした。)

The outcome may not align with our initial goal.
(結果は当初の目標と一致していない可能性があります。)

5-2. 明確に伝える「結果」表現

意思決定や結論を明確にしたい場合には、はっきりとした表現を使います。

例文:
As a result, we will proceed with the new plan.
(その結果、新しい計画を進めます。)

The result confirms the effectiveness of the strategy.
(結果はその戦略の有効性を裏付けています。)

6. 「結果」関連の英語フレーズとイディオム

  • get results(成果を出す)
  • show results(結果が現れる)
  • the end result(最終結果)
  • bring about a result(結果をもたらす)
  • to no result(無駄に終わる)

例文:
We tried different approaches, but to no result.
(さまざまな方法を試しましたが、結果は出ませんでした。)

7. 「結果」に関連する単語との違い

7-1. achievement:達成した成果

achievement

は「成し遂げたこと」というポジティブな結果に特化しています。

7-2. effect:影響や作用

effect

は「結果」というよりは「影響・効果」に焦点がある言葉で、薬の効き目や方針の影響に使われます。

例文:
The new policy had a strong effect on employee motivation.
(新しい方針は社員のやる気に大きな影響を与えた。)

8. まとめ:「結果」は文脈に応じた英語表現で伝えよう

「『結果』」に対応する英単語はresultをはじめ、outcomeconsequenceなど複数あります。それぞれ微妙に異なるニュアンスを持っており、文脈に応じた使い分けが重要です。場面にふさわしい表現を選ぶことで、英語コミュニケーションの質が一段と向上するでしょう。

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