日常会話やビジネスシーンで「期間」を英語で表す機会は多くあります。「period」以外にも複数の表現があり、文脈に応じて適切な単語を使い分けることが大切です。この記事では「期間」の英語表現を意味や使い方の違いとともに、豊富な例文で解説します。

1. 「期間」の基本表現は period

1-1. period の意味と使い方

「期間」を最も一般的に表す単語がperiodです。日常的な文脈からビジネス、教育現場まで広く使われています。

例文:
The trial period is three months.
(試用期間は3か月です。)

There was a long period of silence.
(長い沈黙の時間があった。)

1-2. period の派生語・表現

period を使った表現もよく見られます。

  • grace period(猶予期間)
  • probationary period(試用期間)
  • cooling-off period(クーリングオフ期間)

例文:
You have a 14-day cooling-off period.
(14日間のクーリングオフ期間があります。)

2. duration と term の使い方の違い

2-1. duration は「継続時間」を表す

duration

は、ある事象が続く時間の長さに焦点を当てた表現です。正式な文脈や契約書でも使われます。

例文:
The duration of the flight is about 10 hours.
(飛行時間は約10時間です。)

Please stay seated for the duration of the performance.
(公演中は席に座ったままでいてください。)

2-2. term は「契約・任期などの一定期間」

term

は、契約や役職、学期などの明確に区切られた期間を表す際に使います。

例文:
He served a four-year term as president.
(彼は大統領として4年間の任期を務めました。)

This contract is valid for a term of one year.
(この契約は1年間有効です。)

3. time、span、interval などその他の表現

3-1. time:最も広い意味の「時間・時期」

time

は非常に汎用性の高い語で、「期間」という意味にも応用されます。ただし文脈によっては曖昧になることもあります。

例文:
She spent a lot of time in Europe.
(彼女はヨーロッパで長い時間を過ごしました。)

3-2. span:ある範囲の「期間・長さ」

span

は始まりから終わりまでの広がりを示す語で、時間だけでなく空間や能力などにも使われます。

例文:
He had a career spanning 30 years.
(彼のキャリアは30年にわたった。)

3-3. interval:「間隔」や「中断期間」

interval

は、ある出来事と出来事の間の時間を意味します。スポーツや演奏会の休憩時間などでも使われます。

例文:
There will be a 15-minute interval between the acts.
(幕と幕の間に15分間の休憩があります。)

4. 「~の期間中」「一定期間」などの表現

4-1. during / over を使った表現

「~の期間中に」と言いたい場合、duringoverを使います。

例文:
We stayed home during the holidays.
(休日の間、私たちは家にいました。)

There was a lot of rain over the summer.
(夏の間、雨が多かった。)

4-2. for + 時間で「~間ずっと」

for

を使うと、「~の間、ずっと」と継続を表せます。

例文:
I lived in Tokyo for five years.
(私は東京に5年間住んでいました。)

The project was delayed for two weeks.
(プロジェクトは2週間遅れました。)

5. ビジネス・契約書で使える「期間」表現

5-1. 有効期間や支払期間

契約や請求書に関わる期間表現は、明確に定義される必要があります。

  • valid period(有効期間)
  • payment term(支払期限)
  • subscription period(購読期間)

例文:
The subscription period ends on December 31.
(購読期間は12月31日に終了します。)

5-2. 契約条項での典型表現

例文:
This agreement shall remain in effect for a period of 12 months.
(本契約は12か月間有効とする。)

Termination may occur after the initial term.
(初回の契約期間後に終了する場合がある。)

6. まとめ:「期間」の英語表現は文脈に応じて使い分けよう

「期間」は英語でperiodが基本ですが、durationtermspanなど、文脈に応じて適切な語を使い分けることが求められます。フォーマルな契約書と日常会話では使う表現が異なるため、例文を参考に状況に合った単語を選びましょう。正確な英語表現を身につけることで、より円滑なコミュニケーションが可能になります。

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