日々の仕事や作業を終えた相手をねぎらう「お疲れ様」は、英語では場面に応じてさまざまなフレーズに置き換えられます。本記事ではビジネスからカジュアルまで使える定番表現を例文付きで解説し、ニュアンスや練習方法までご紹介します。
1. 基本の「お疲れ様」に相当する英語表現
英語で最もスタンダードに労いの気持ちを伝えるフレーズは以下のとおりです。
1.1. “Thank you for your hard work.”
直訳すると「あなたの努力に感謝します」。上司や同僚の手伝いの後、メールや対面で広く使えます。
> Thank you for your hard work on this project.
1.2. “Good job!” / “Well done!”
「よくやったね!」という意味。結果を称賛するときに手軽に使えるカジュアル寄りの表現です。
> Good job on completing the report ahead of schedule!
2. ビジネスシーンでの応用フレーズ
取引先や上司へのメール、会議終わりの一言で役立つ丁寧表現を紹介します。
2.1. “I appreciate your effort.”
「ご尽力に感謝します」というニュアンス。フォーマルなメールの締めくくりに最適です。
> I appreciate your effort in finalizing the budget proposal.
2.2. “Thank you for your dedication.”
「献身的なご対応に感謝します」。長期プロジェクトやチーム全体に向けて使うと効果的です。
> Thank you for your dedication throughout the campaign.
3. カジュアルシーンでの言い方
友人や家族、チームメンバー同士の気軽な会話で使いやすい表現をご紹介。
3.1. “You must be tired!”
「疲れたでしょう!」と相手の労をねぎらう口語的フレーズ。労い+心配の気持ちが伝わります。
> You must be tired after such a long day.
3.2. “Thanks for all you do.”
「いつもありがとう」というニュアンス。日常的に感謝を伝えるときに便利です。
> Hey, thanks for all you do for the team!
4. ニュアンス別のバリエーション
同じ「お疲れ様」でも、微妙なニュアンスを込めたいときには表現を使い分けましょう。
4.1. “Great work today.”
「今日は素晴らしい働きぶりでした」。その日の成果を具体的に称えるときに。
> Great work today on the client presentation.
4.2. “You did great!”
「よくやったね!」をよりフレンドリーに伝える一言。カジュアルで親しみやすい印象です。
> You did great in leading the morning meeting!
5. 発音とアクセントのコツ
英語の労い表現は発音やリズムを押さえるだけで、より自然に聞こえます。
5.1. “Thank you for your hard work” の発音
- “Thank” の θ(ス)音は前歯の間から息を抜くイメージで。
- “hard work” は /hɑːrd wɜːrk/ と、work の /wɜːrk/ にアクセントを置きましょう。
5.2. “Good job” のイントネーション
“Good” に軽く上昇、 “job” で下降させると英語らしいリズムが生まれます。
6. 練習方法:シャドーイング&ロールプレイ
実際に声に出して練習し、反射的に口から出るようにトレーニングしましょう。
6.1. シャドーイング
労い表現の例文を録音し、2秒遅れで繰り返します。イントネーションと発音を同時に身につけられます。
6.2. ロールプレイ
〈A〉“Thank you for your hard work on this task.”
〈B〉“My pleasure! I’m glad I could help.”
ペアで練習し、自然なやり取りを反復しましょう。
7. 注意点とまとめ
文化や場面によって微妙に適切な表現が異なるので、相手や状況を意識して使い分けることが大切です。ビジネスではフォーマルな表現を、カジュアルな場面では気軽なフレーズを選び、感謝と労いの気持ちをしっかりと伝えましょう。