英語で日付を書く際は、アメリカ式とイギリス式の違いや月の略し方、ordinal(序数詞)の使い方など、押さえておきたいポイントがいくつもあります。本記事では基本ルールからビジネス・日常会話での活用例、練習方法までを丁寧に解説します。
1. 英語の日付表記の基本
英語圏では日付の並び順が日本語とは逆になります。まずは大きく分けて二つのスタイルを理解しましょう。アメリカ式(Month Day, Year)は主に米国で、イギリス式(Day Month Year)は英国や日本など多くの英語圏で使われます。どちらも公式文書やメールでは正確に使い分けることが大切です。
1.1. アメリカ式とイギリス式の違い
- アメリカ式:May 5, 2025 / Jul. 14, 2025
- イギリス式:5 May 2025 / 14 Jul. 2025
アメリカ式では月→日→年の順にコンマを挟み、イギリス式では日→月→年でコンマは不要です。
1.2. 月の省略形と正式形
月名は省略する際に必ずピリオドを付けます。
- January → Jan.
- February → Feb.
…
- September → Sept.
省略形を使う場合、文章中のフォーマル度に合わせて選びましょう。
2. 略称と数字での表記
ビジネス文書やカレンダーでは数字のみで日付を示すことも多く、その際のルールを押さえておく必要があります。
2.1. 数字のみの書き方
- アメリカ式:MM/DD/YYYY(例:07/04/2025)
- 英国式:DD/MM/YYYY(例:04/07/2025)
表記の順序を間違えると契約や予約でトラブルになるので、国や相手先のルールを事前に確認してください。
2.2. 先頭のゼロの扱い
ビジネス文書では「07/04/2025」のように先頭ゼロを付けるのが一般的ですが、カジュアルな会話やメールでは「7/4/2025」と書くこともあります。
3. 会話やメールでの日付表現
話し言葉やメールでは on や in といった前置詞を使い分け、自然に伝えられるように練習しましょう。
3.1. ビジネスメールの書き方例
> Dear Ms. Smith,
> We would like to schedule the meeting **on May 20, 2025** at 10:00 AM.
> Please let us know if this date works for you.
>
> Best regards,
> [Your Name]
3.2. 日常会話例
A: “What’s today’s date?”
B: “It’s **the fifth of May, twenty twenty-five**.”
カジュアルには“May fifth”とも言えますが、ordinal(序数詞)を使うと丁寧です。
4. カレンダーやスケジュールでの書き方
プランナーや手帳、オンラインカレンダーでの記入例を見てみましょう。
4.1. 略語の使い分け
- Mon., Tue., Wed., Thu., Fri., Sat., Sun.
曜日の略称と組み合わせることで、「Sat., Aug. 15, 2025」のように簡潔に書けます。
4.2. 複数日程の表示
- May 5–7, 2025 (5日から7日まで)
- 1–3 Aug. 2025 (8月1日から3日)
–(ダッシュ)を使って期間を示す場合、前後の月・年は省略可能です。
5. 発音と読み方のコツ
書くだけでなく、聞き取りや発話練習も重要です。
5.1. 月名の発音練習
- May:/meɪ/
- June:/dʒuːn/
- August:/ˈɔː.ɡəst/
母音や強勢を意識して、シャドーイング教材で繰り返しましょう。
5.2. 序数詞(ordinal numbers)の発音
- 1st:first /fɜːrst/
- 2nd:second /ˈsɛk.ənd/
- 3rd:third /θɜːrd/
- 4th:fourth /fɔːrθ/
“th”の音に注意し、calendar readingの練習を重ねると聞き取り力がアップします。
6. 練習方法と活用例
実践的な学習メニューを取り入れて、日付表現を身につけましょう。
6.1. ライティング練習
毎日の日記やToDoリストを英語で書く際、日付を必ず英語表記にする習慣を付けます。例えば:
```
May 6, 2025 (Wednesday): Submit project proposal.
```
6.2. ロールプレイ演習
友人や学習パートナーと次のように練習:
〈A〉“Let’s meet on July 10th.”
〈B〉“Sounds good. See you on **the tenth of July**.”
7. よくある間違いと注意点
見落としがちなポイントをチェックし、正確な日付表記を心がけましょう。
7.1. 月と日の順序の混同
日本語の「月日」の順序と逆になるため、アメリカ式かイギリス式かを混乱しないよう意識しましょう。
7.2. ordinal の不適切な使用
フォーマル文書では cardinal(基数詞)の日付表記(May 5, 2025)が一般的。序数詞(fifth)を使うのは口頭かカジュアル文章に留めます。
8. まとめ
英語の日付表記は、アメリカ式/イギリス式の違い、数字のみの書き方、前置詞の使い分け、発音・序数詞など多彩な要素があります。ビジネスメールから日常会話、カレンダー記入まで、各シーンに合った形式を習得し、シャドーイングやロールプレイで練習を重ねてください。日付表現が自然に使いこなせるようになれば、英語のコミュニケーション力がさらに向上します。