日本語の「なので」は、理由や因果関係を表す際に頻繁に使われる表現です。英語では「so」「therefore」「because」「thus」「hence」など、さまざまな単語を使い分ける必要があります。この記事では、「なので」を英語で表現するための基本フレーズや使い方をシチュエーション別に解説します。

1. 「なので」を英語でどう表現する?

1.1 「なので」を意味する基本の英単語

英語で「なので」に相当する表現には、以下のようなものがあります:

  • So(カジュアルで最もよく使われる)
  • Therefore(フォーマルな文章向け)
  • Because(理由を明確にする)
  • Thus(文語的・論理的な文章に適用)
  • Hence(フォーマルな文章に使われることが多い)
  • That’s why(強調して理由を述べる際に使う)

1.2 各単語のニュアンスの違い

「なので」を表す英単語には、それぞれ異なるニュアンスがあります。

  • So:会話で最もよく使われ、軽い理由付けに適している。
  • Therefore:書き言葉でよく使われ、論理的な説明に適している。
  • Because:理由を明確に伝える際に用いる。
  • Thus:フォーマルで書き言葉向き。
  • Hence:論文やビジネス文書など、やや硬い表現。
  • That’s why:強調して理由を説明するときに使う。

2. シチュエーション別「なので」の英語表現

2.1 日常会話での「なので」

日常のカジュアルな会話で「なので」を使う場合:

  • I’m tired, so I’ll go to bed early.(疲れているので、早く寝ます。)
  • It’s raining, so let’s stay inside.(雨が降っているので、家にいよう。)
  • She was busy, so she couldn’t come.(彼女は忙しかったので、来られなかった。)

2.2 ビジネスシーンでの「なので」

ビジネスメールや会議などで使える表現:

  • The deadline is approaching; therefore, we need to finish the report soon.(締め切りが近づいているので、早くレポートを仕上げる必要があります。)
  • We had a system failure, thus the project was delayed.(システム障害があったので、プロジェクトが遅れました。)
  • Sales increased last quarter; hence, we are expanding our team.(前四半期に売上が増えたので、チームを拡大しています。)

2.3 理由を強調したい場合の「なので」

理由を強調して説明したいときの表現:

  • I didn’t study, that’s why I failed the test.(勉強しなかったので、テストに落ちたんです。)
  • He missed the bus, that’s why he’s late.(バスに乗り遅れたので、彼は遅刻しました。)
  • We had no choice, that’s why we changed our plan.(選択肢がなかったので、計画を変更しました。)

3. 「なので」に関連する英語の会話例

3.1 友達同士の会話

  • A: Why are you late?(なんで遅れたの?)
  • B: The train was delayed, so I couldn’t get here on time.(電車が遅れたので、時間通りに来れなかった。)

3.2 仕事での会話

  • A: Can we extend the deadline?(締め切りを延ばせますか?)
  • B: No, we have a strict schedule, therefore we must finish it by Friday.(いいえ、スケジュールが厳しいので、金曜日までに終わらせなければなりません。)

3.3 学校での会話

  • A: Why didn’t you do your homework?(なんで宿題をやらなかったの?)
  • B: I was sick, that’s why I couldn’t finish it.(病気だったので、終わらせられなかった。)

4. 「なので」の英語表現を使いこなすポイント

4.1 「so」はカジュアルな会話向け

日常会話では「so」が最も自然でよく使われる。

4.2 「therefore」「thus」「hence」はフォーマル向け

ビジネスや学術的な文章では「therefore」「thus」「hence」を使用するのが適切。

4.3 「that’s why」は理由を強調したいときに使う

「that’s why」は、「だからこそ」といった強調のニュアンスを持つ。

4.4 「because」との違い

「because」は「なぜなら〜だから」の意味で、文章の前半に理由を持ってくるときに使われる。

5. まとめ

「なので」を英語で表現する際には、「so」「therefore」「because」「thus」「hence」「that’s why」など、シチュエーションに応じた適切な単語を選ぶことが重要です。日常会話では「so」、ビジネスシーンでは「therefore」、理由を強調したいときは「that’s why」を使うのが自然です。本記事のフレーズを活用し、英語でスムーズに「なので」を表現できるようになりましょう!


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