「さらに」は会話や文章で追加情報を述べたり、強調したりする際によく使われる表現です。英語では「further」「moreover」「in addition」「besides」「what’s more」など、状況に応じてさまざまな表現が用いられます。本記事では、「さらに」を表す英語のフレーズや使い方をシチュエーション別に詳しく解説します。
1. 「さらに」を英語でどう表現する?
1.1 「さらに」を意味する基本の英単語
英語で「さらに」に相当する単語には、以下のようなものがあります:
- Further(より深く・進んで)
- Moreover(フォーマルな場面での「さらに」)
- In addition(書き言葉で使われる「加えて」)
- Besides(カジュアルな追加情報)
- What’s more(強調した追加情報)
- Additionally(書き言葉での追加情報)
- Also(一般的な「さらに」)
1.2 各単語のニュアンスの違い
「さらに」を表す英単語には、それぞれ異なるニュアンスがあります。
- Further:追加情報や議論を発展させる際に使用。
- Moreover:フォーマルな場面で、より強調して追加する際に使われる。
- In addition:ビジネスや論文などで使われる「加えて」の意味。
- Besides:カジュアルな会話で「そのうえ」の意味。
- What’s more:話し言葉で、強調したいときに使う。
- Additionally:フォーマルな文章での補足情報。
- Also:日常会話やビジネスでも使える汎用的な表現。
2. シチュエーション別「さらに」の英語表現
2.1 日常会話での「さらに」
日常のカジュアルな会話で「さらに」を使う場合:
- It’s cheap, and what’s more, it’s high quality.(安いし、さらに品質もいい。)
- He is smart. Besides, he is very kind.(彼は頭がいいし、そのうえとても親切だ。)
- We need to buy milk. Also, we need some bread.(牛乳を買う必要があるし、さらにパンも必要だ。)
2.2 ビジネスシーンでの「さらに」
ビジネスメールや会議などで使える表現:
- We need to reduce costs. Moreover, we must improve efficiency.(コストを削減する必要がある。さらに、効率も向上させなければならない。)
- In addition to this, we should focus on customer satisfaction.(これに加えて、顧客満足度にも注力すべきです。)
- Additionally, we will provide training for new employees.(さらに、新入社員向けの研修も実施します。)
2.3 理由を強調したい場合の「さらに」
理由や根拠を強調して説明したいときの表現:
- He is late. Furthermore, he didn’t call in advance.(彼は遅刻した。さらに、事前に連絡もしなかった。)
- This product is eco-friendly. What’s more, it’s cost-effective.(この製品は環境に優しい。さらに、コストパフォーマンスも良い。)
- The new system is easy to use. Besides, it saves time.(新しいシステムは使いやすいし、そのうえ時間の節約にもなる。)
3. 「さらに」に関連する英語の会話例
3.1 友達同士の会話
- A: This restaurant has great food.(このレストランの料理はおいしいね。)
- B: Yes! What’s more, the service is excellent.(そうだね!さらに、サービスも素晴らしいよ。)
3.2 仕事での会話
- A: We achieved our sales goal this month.(今月の売上目標を達成しました。)
- B: Moreover, we attracted many new customers.(さらに、新規顧客も多く獲得しました。)
3.3 学校での会話
- A: We need to complete this assignment by Friday.(金曜日までにこの課題を終わらせないといけない。)
- B: In addition, we have a test on the same day.(さらに、同じ日にテストもあるよ。)
4. 「さらに」の英語表現を使いこなすポイント
4.1 「so」や「then」との違い
「so」は因果関係を示し、「then」は順序を示すため、「さらに」とは異なる意味を持つ。
4.2 「moreover」や「furthermore」はフォーマル
ビジネスや論文では「moreover」や「furthermore」が適している。
4.3 「besides」はカジュアルな表現
日常会話では「besides」や「what’s more」を使うと自然な表現になる。
4.4 「also」は汎用的な表現
フォーマル・カジュアルどちらにも使える万能な表現として「also」がある。
5. まとめ
「さらに」を英語で表現する際には、「further」「moreover」「in addition」「besides」「what’s more」など、シチュエーションに応じた適切な単語を選ぶことが重要です。日常会話では「besides」や「what’s more」、ビジネスでは「moreover」や「in addition」が適しています。本記事のフレーズを活用し、英語でスムーズに「さらに」を表現できるようになりましょう!