英語で「太った」と表現する際、日常会話ではスラングがよく使われます。「fat」だけでなく、フレンドリーな言い回しやユーモラスな表現がたくさんあります。本記事では、ネイティブがよく使う「太った」を意味する英語スラングを詳しく紹介します。適切な使い方や注意点も解説するので、カジュアルな英会話で自然に使えるようになりましょう。
1. 「太った」を意味する英語スラングとは?
英語のスラングでは、「太った」という意味を持つ表現が多くあります。ただし、スラングによってニュアンスが異なるため、シチュエーションに応じて適切に使い分けることが大切です。カジュアルな表現からユーモラスなもの、時には少し失礼に聞こえる表現まで幅広く紹介します。
2. 「太った」を表す英語スラング一覧
"Chubby"(ぽっちゃり)
"Chubby" は、「ぽっちゃり」「ふっくらした」という意味を持ち、比較的優しいニュアンスのスラングです。特に子どもやペット、可愛らしい雰囲気のある人に対して使われることが多く、ネガティブな響きはあまりありません。日本語の「ぽっちゃり」や「ふくよか」と似たニュアンスで、少し丸みを帯びているけれど健康的で可愛らしい印象を持つ人や動物に対してよく使われます。
また、"Chubby cheeks"(ぽっちゃりしたほっぺ)という表現もあり、特に赤ちゃんや子どものふくよかな頬を指して可愛らしさを強調する際によく使われます。大人に使う場合はやや冗談めいたニュアンスになるため、使う相手には注意が必要です。
例文:
・"That baby is so chubby and cute! I just want to pinch those chubby cheeks!"
(あの赤ちゃん、ぽっちゃりしてて可愛いね!あのふっくらしたほっぺをつまみたくなるよ!)
・"I’ve gained some weight over the holidays. I feel a bit chubby, but I guess that’s normal."
(年末年始でちょっと体重が増えて、ぽっちゃりした気がする。でもまあ、普通のことだよね。)
"Chunky"(がっしり・ぽっちゃり)
"Chunky" は「がっしりした」「ぽっちゃりした」という意味を持ち、"Chubby" に比べると少し大柄な印象を与えるスラングです。体格がよく、どっしりとした体型の人や動物、さらには物に対しても使われることがあります。例えば、"chunky soup" というと「具が大きめでしっかりしたスープ」という意味になります。
人に対して使う場合、"chunky" は"Chubby"よりもやや大柄な印象を与えますが、必ずしもネガティブな意味ではなく、体格がしっかりしていることを指すこともあります。ただし、使い方によっては失礼になる可能性があるため、冗談として親しい間柄で使うのが無難です。
例文:
・"I love wearing chunky sweaters in winter. They keep me so warm and cozy!"
(冬は厚手のセーターを着るのが好き。すごく暖かくて快適だよね!)
・"He used to be skinny, but now he’s getting a little chunky. Must be all that fast food!"
(彼、昔は細かったけど、今はちょっとぽっちゃりしてきたね。ジャンクフードのせいかな!)
"Plump"(ふっくらした)
"Plump" は「ふっくらした」「丸みを帯びた」という意味を持ち、"Chubby" よりもややフォーマルな表現になります。この単語は人だけでなく、果物やクッション、鳥など、丸みがあってふっくらしたもの全般に使われることが多いです。
例えば、"a plump turkey" と言えば「ふっくらとした七面鳥」、"plump grapes" なら「ふっくらしたブドウ」となります。人に対して使う場合も、太りすぎというよりは健康的でふくよかな印象を与える表現として用いられます。
例文:
・"She has a plump and healthy look. I think she looks great!"
(彼女はふっくらしてて健康的に見えるね。すごく素敵だと思うよ!)
・"These grapes are so plump and juicy! You have to try them."
(このブドウ、ふっくらしててジューシーだよ!絶対食べてみて。)
"Thick"(肉付きがいい・グラマー)
"Thick" は、「肉付きがいい」「グラマーな体型」を指し、特にお尻や太ももがしっかりした体型の人を褒める際に使われます。ネガティブな意味よりも、セクシーで魅力的な体型を指す場合が多く、特にSNSや音楽の歌詞などで頻繁に登場します。
最近では "Thicc" というスペルが使われることもあり、インターネットスラングとして広まりました。"Thicc" は特に曲線的で魅力的な体型の人を指すポジティブな意味合いで使われることが多いです。
例文:
・"She’s not fat, she’s thick in all the right places! That’s what makes her beautiful."
(彼女は太ってるんじゃなくて、魅力的な肉付きがあるんだよ!それが彼女の魅力だね。)
・"I’ve been working out a lot, and now I’m looking thick and strong. Feels great!"
(最近筋トレ頑張ってたら、がっしりしてきたよ。めっちゃいい感じ!)
"Big-boned"(骨格がしっかりしている)
"Big-boned" は、直接「太っている」とは言わずに、骨格がしっかりしていることを強調するスラングです。「太っている」と言いたくないときに遠回しな表現として使われることが多く、"I’m not fat, I’m just big-boned!"(私は太ってるんじゃなくて、骨格がしっかりしてるだけ!)のように、ジョーク交じりに使われることもあります。
このフレーズは自己弁護的に使われることが多いため、他人に対して「あなたは big-boned だね」と言うと、やや不自然に聞こえることもあります。そのため、自分の体型について話すときに使うのが一般的です。
例文:
・"I’m not fat, I’m just big-boned! That’s what I tell myself after eating a big meal."
(私、太ってるんじゃなくて骨太なだけ!って、大食いした後に自分に言い聞かせてるよ。)
・"He’s always been big-boned, even as a kid. He was never the skinny type."
(彼は子供の頃から骨格ががっしりしてたね。もともと細身のタイプではなかったよ。)
3. 「太った」を表すスラングの使い方
友達との会話で使う場合
カジュアルな場面では、"Chubby" や "Thick" など、ポジティブなニュアンスのスラングを使うのが一般的です。ただし、体型に関する話題はデリケートなので、冗談っぽく言うのがポイントです。
例文:
・"Dude, I think I got a little chunky over the holidays."
(やばい、年末年始でちょっとぽっちゃりしたかも。)
・"Nah, you’re just thick in the right places!"
(いやいや、いい感じにグラマーになっただけだよ!)
体型を気にする相手への配慮
体型の話題はセンシティブなため、相手によっては失礼に聞こえる可能性があります。特に、"Fat" という単語はストレートすぎるので避けるのが無難です。"Big-boned" や "Plump" などの表現を使うと、優しい印象になります。
例文:
・"You look healthy and plump, it suits you!"
(ふっくらしてて健康的に見えるね、似合ってるよ!)
・"It’s just a little holiday weight, no worries!"
(ただの正月太りだから、気にしなくて大丈夫!)
SNSやスラング表現の流行
SNSでは、"Thicc" というスペルの "Thick" が流行しており、特に魅力的な体型の人を指す際に使われます。また、"Dad bod"(お父さん体型)という言葉も流行し、少しお腹が出ている体型をポジティブに表現する際に使われます。
例文:
・"Wow, she’s so thicc!"
(うわ、彼女めっちゃグラマー!)
・"Dad bods are in style now!"
(今、お父さん体型が流行ってるよ!)
4. まとめ
「太った」を表す英語スラングには、さまざまな表現があります。"Chubby" や "Plump" のように可愛らしいニュアンスのものから、"Thick" のようにセクシーな意味を持つものまで多種多様です。使い方によっては失礼になることもあるため、相手やシチュエーションを考慮して適切に使いましょう。英語のスラングをうまく活用して、より自然な会話を楽しんでください!