海外向けの書類や通販の配送先入力で、英語で住所を書く機会が増えています。しかし、日本の住所表記とは順序が異なるため、正しく記載しないと誤配の原因になることもあります。本記事では、英語での住所の書き方を基本から解説し、ビジネスや個人で使える具体的な例文も紹介します。
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1. 英語の住所表記の基本ルール
英語の住所表記では、日本の表記とは順序が逆になります。具体的には、小さい単位(番地)から書く日本式とは異なり、大きな単位(国名)から書くのが英語式です。
1.1. 日本語と英語の住所の順序の違い
日本語の住所表記(一般的な書き方)
〒100-0001 東京都千代田区千代田1-1
英語の住所表記(逆順で書く)
1-1 Chiyoda, Chiyoda-ku, Tokyo 100-0001, Japan
1.2. 住所の構成要素と英語訳
| 郵便番号 Postal code / ZIP code
| 都道府県 Prefecture
| 市区町村 City / Ward / Town / Village
| 番地・建物名 Street address / Building name
| 部屋番号 Room / Apartment / Suite
| 国名 Country
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2. 英語の住所の具体的な書き方
英語で住所を書くときの基本フォーマットは以下の通りです。
例:
[部屋番号・建物名] [番地・通り名]
[市区町村] [都道府県] [郵便番号]
[国名]
2.1. 一般的な住所の英語表記例
日本語:
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2丁目21-1 渋谷ヒカリエ 10階
英語表記:
10F Shibuya Hikarie, 2-21-1 Shibuya, Shibuya-ku, Tokyo 150-0002, Japan
2.2. ビルやマンションの部屋番号がある場合
日本語:
〒106-0032 東京都港区六本木6丁目10-1 六本木ヒルズレジデンス B棟 1205号室
英語表記:
Room 1205, Roppongi Hills Residence B, 6-10-1 Roppongi, Minato-ku, Tokyo 106-0032, Japan
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3. 英語住所の書き方の注意点
3.1. 建物名や部屋番号の省略に注意
ビル名やマンション名を省略すると、正しく届かない可能性があります。特に、部屋番号は「Room」や「Apt.」をつけて明記しましょう。
3.2. 「丁目」「番地」「号」の英訳
日本の「丁目」「番地」「号」は、英語には直接対応する表現がありません。次のように書きます。
- 丁目(Chome) → [数字]-chome
- 番地(Banchi* → [数字]-[数字]
- 号(Go) → [数字]
例: 3丁目5番地10号 → 3-5-10
3.3. 郵便番号の位置
英語では郵便番号(ZIP code)は都市名・都道府県の後に記載します。
誤った例:
150-0001, Tokyo, Shibuya-ku, Japan
正しい例:
Shibuya-ku, Tokyo 150-0001, Japan
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4. 住所を英語で書く際の例文集
4.1. 自宅の住所を英語で書く例
日本語:
〒123-4567 東京都新宿区西新宿2-8-1
英語:
2-8-1 Nishi-Shinjuku, Shinjuku-ku, Tokyo 123-4567, Japan
4.2. 会社の住所を英語で書く例
日本語:
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-2-3 ABCビル 5階
英語:
5F ABC Building, 1-2-3 Otemachi, Chiyoda-ku, Tokyo 100-0004, Japan
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5. 英語の住所を書く際の便利なツール
5.1. 住所を自動変換するウェブサイト
日本の住所を英語に変換する際は、次のようなサイトが便利です。
- Japan Post Address Converter(日本郵便の住所英訳ツール)
- Google Maps(住所の英語表記を確認できる)
5.2. 郵便番号の検索方法
日本の郵便番号を調べるには、日本郵便の公式サイトを利用すると便利です。
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6. まとめ
英語で住所を書く際には、日本の書き方とは順序が異なることに注意が必要です。
- 小さい単位(番地)から書くのではなく、大きな単位(国名)から書く
- 郵便番号は都道府県名の後に書く
- 「丁目」「番地」「号」はシンプルにハイフンで区切る
正しく英語の住所を書けるようになれば、海外とのやり取りもスムーズになります。ぜひこの記事を参考にして、正しい英語住所表記を身につけましょう!