【新試験対応】英検準一級のライティングで確実に合格点を取る対策とコツは?

英検準一級はライティング問題が肝になります。
そんなライティング問題で確実に合格点をとるための対策とコツをご紹介します。

英検準一級合格にライティングが最重要な理由

英検ではリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能をテストし、総合的なスコアで合否が決まります。

その中でもライティング問題は最も重要なパートと言っても過言ではありません。

少ない問題数で他技能と同じ配点

ライティング問題はたったの2問だけです。
※2024年度から試験がリニューアルされ、これまでの1問から2問に変更されました。

リーディング問題が31問、リスニング問題が29問あることを考えると、非常に取り組みやすい問題数だと言えるでしょう。

さらにたったの2問にもかかわらず、配点はリーディングやリスニングと同じ750点を与えられています。

準一級のライティングは、2級に合格している方であれば基本的に同様の対策で十分です。
よって正しく対策さえできれば、ライティング問題は非常にコストパフォーマンスが高いパートだと言えるのです。

英検準一級はこんなライティング問題が出る!

出題形式は2級と同じ「意見論述」と「要約」

英検準一級のライティング問題は、意見論述問題と要約問題の2つが出題されます。
これは2級以上の試験では全ての級において共通です。

そのため語彙や文字数、テーマの難易度こそ変わりますが、基本的に同じ対策をすることができるのです。

しかし2級を受けたことがなかったり、リニューアル後の新試験を知らない方に向けてそれぞれの試験内容をお伝えします。

意見論述問題の内容

試験内容は公式サイトで公開されています。
以下が公開されている実際の過去問です。

「・Write an essay on the given TOPIC.
・Use two of the POINTS below to support your answer
・Structure: introduction, main body, conclusion
・Suggested length: 120-150 words

TOPIC
Should the government do more to encourage young people to vote in elections?

POINTS
・Freedom of choice
・Social responsibility
・Taxes
・Trust in politicians」

参考:https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/kakomon/2023-3-1ji-1pkyu.pdf

2級の問題と比べて文字数が多くなった他、与えられたPOINTSを使用しなければいけません。

要約問題の内容

こちらも試験内容が公式サイトで公開されています。
問題文の内容を日本語にすると次のようになります(実際の試験では英語で書かれています)。

・説明:以下の文章を読み、可能な限り自分自身の言葉を使って英語で要約しなさい。
・目安の長さ:60-70単語

参考:https://www.eiken.or.jp/eiken/2024renewal/pdf/2_grade_p1_w.pdf

この下に要約する文章が続きます。

2級とは異なり、「自分自身の言葉を使って」と指示があるため、文章をそのまま抜き出してはいけないことがわかります。

ライティング問題の採点ポイント4つ

ライティング問題ではリーディングやリスニングのように1つの正解がないため、どのような点を重視すればよいのかわからないですよね。

実は英検の公式が、4つの採点観点を公開しています。ちなみにこれは全ての級に共通している基準です。
参考:https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/2016scoring_w_info.html

内容

この観点で問われているのは、
「課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由)が含まれているかどうか」です。

もっと具体的には、聞かれたことに答え、さらに説得力があることが重要視されます。

聞かれたことに答えるのは当たり前だと思うかもしれませんが、案外これができていない人もいます。
内容を色々と考え直したり書き換えたりしているうちに、少しズレた方向性に進んでしまうのです。

これを防ぐために、最初と最後に述べる主張がTOPICのお題にちゃんと答えられているか?を都度確認しましょう。

そして説得力の部分では、理由を述べる文章が明確に主張をサポートしているか、そして具体例とともに具体的に書かれているかを確認しましょう。

構成

続いてこの観点では、「英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか」が問われます。

つまり、ライティングの型を抑えようということです。
この型についてはこのあと説明します。

語彙

語彙の観点では、「課題に相応しい語彙を正しく使えているか」が問われます。

英検準一級合格に必要な語彙数は7,500語以上と言われており、2級合格に必要な4,000〜5,000語と比べるとかなり豊富な語彙力が求められます。

もちろんこれらの単語をただ知っているだけでは不十分であり、熟語を含め使い方も理解しなければいけません。

文法

最後の観点で問われるのは「文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか」です。

「バリエーション」が観点に入っているため、ミスをしなければいいだけとは言えません。

どれだけ内容に説得力があり、単語や文法にミスがなかったとしても、同じ文法を使った単調な文章だと減点されてしまいます。

ライティング問題の対策方法・コツ

ベースの対策はリーディング・リスニングと共通!

ライティング問題は非常に対策がしやすいです。
なぜなら単語力や文法力といったライティング問題を解くためのベースとなるスキルは、リーディング・リスニング問題での対策で賄えるからです。

他の技能での対策でできた土台の上に、この後説明する「型」と「フレーズ」を上乗せするだけなので、他技能と比較してそこまで時間をかけずに対策をすることができます。

ライティングの型を抑えよう

2級のライティングを経験した方であればすでにご存じだと思いますが、英検の英作文には型が最重要です。

Intro→Body→Conclusionの3つのパートで構成する型を使用します。

これは2級と同じ構成ですが、異なるのはBodyの厚みです。
準一級では求められる文字数も増えますので、Body部分を具体例や詳細の説明によってより充実させることになります。

使えるフレーズをストックしておこう

そして型を抑えたら、構成の各パートで使用するフレーズを覚えておくと良いでしょう。

例えばntroであればI think that (I don’t think that)やI agree that (I disagree that)から始めるであったり、Bodyは2つの理由をFirstとSecondで並べるなどです。

このあたりのフレーズは2級と同じものを使って問題ありません。

これに加えて、よくテーマに上がる観点を抑えておき、よく使いそうなフレーズをストックしておきましょう。

例えば「環境に良い」といった観点は理由を伝える際によく登場するので、関連するフレーズを覚えて使えるようにしておくのがおすすめです。

要約問題はとにかく抽象化

要約問題で大切なのは、要点を抜き出して文章を抽象的に書き換えることです。

各段落ごとに、これは具体の話をしているのか、抽象の話をしているのかを見極めていく必要があります。

省くべき具体の話は例えば次のような内容になります。
・具体例
・詳細の説明
・前置き

解く時の注意!ケアレスミスに気をつけよう

せっかく良い構成、良い内容であっても、スペルミスや簡単な文法ミスなどのケアレスミスがあると減点されてしまうため非常にもったいないです。

必ず書き終わったら確認するようにしましょう。

特にミスしやすいミスはこちらです。
・三単現のsのつけ忘れ。しっかりと主語を意識して書きましょう。
・冠詞のつけ忘れ。名詞を裸のまま使ってしまうのはあるあるです。a / the / 複数形に注意しましょう。

【まとめ】英検準一級のライティングは正しい対策で高得点を目指そう!

英検準一級は必要な単語数も大幅に増え難しく感じるかもしれませんが、正攻法で対策を続ければ十分合格できます。

紹介した対策方法を活用して、ライティング問題で高得点を狙いましょう!

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