【新形式対応】英検2級のライティング対策のコツは?

「英検2級のライティングってどんな問題が出るの?」
「苦手意識があるけど、どうやって対策したらいいの?」

英検2級を受けるにあたって、このような不安を持つ方はとても多いでしょう。

結論から言ってしまうと、英検2級のライティングはそこまで時間をかけずに高得点を取ることができます。

そこで今回は、容易にライティングで高得点を取る対策のコツをお伝えします。

英検2級のライティングはどんな問題が出る?

そもそも英検ではどのような問題が出題されるかご存じでしょうか?
お題に沿って意見と理由を述べる意見論述問題が1問に加えて、2024年度から新たに要約問題1問が追加されました。

意見論述問題

実は英検の公式サイトから、試験内容と過去一年(3回分)の過去問を確認することができます。                                       (公式サイト:https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_2/)

こちらに掲載されていた問題の1つをご紹介します。

「・以下のTOPICについて、あなたの意見とその理由を2つ書きなさい。
・POINTSは理由を書く際の参考になる観点を示したものです。ただし、これら以外の観点から理由を書いても構いません。
・語数の目安は80語〜100語です。

【TOPIC】
Today, some companies have online interviews for people who apply for jobs. Do you think this is a good idea?

【POINTS】
・Convenience
・Cost
・Technology」

(2023年度第3回 試験より)

このように、TOPICとしてお題が出され、それに対する意見と理由を合わせて80-100語で記述する問題です。
意見のアイデアを考えやすいようにPOINTSも用意されています(使用しなくてもOK)。

要約問題

続いては新たに追加された要約問題です。
こちらも公式サイトから出題例を見ることができます。
(公式サイト:https://www.eiken.or.jp/eiken/2024renewal/)

「・以下の英文を読んで、その内容を英語で要約し、解答欄に記入しなさい。
・語数の目安は45語〜55語です。

When students go to college, some decide to live at home with their parents, and others decide to rent an apartment by themselves. There are other choices, too. These days, some of them choose to share a house with roommates.

What are the reasons for this? Some students have a roommate who is good at math or science and can give advice about homework. Other students have a roommate from abroad and can learn about foreign language through everyday conversations. Because of this, they have been able to improve their foreign language skills.

On the other hand, some students have a roommate who stays up late at night and watches TV. This can be noisy and make it difficult for others to get enough sleep. Some students have a roommate who rarely helps with cleaning the house. As a result, they have to spend a lot of time cleaning the house by themselves.」

新形式ではありますが、一般的な対策で対応可能なレベルの問題なので心配はいりません。

ライティングはコスパ抜群の問題

ライティング問題に苦手意識がある人はとても多いです。
しかしライティングは、4技能(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)の中で一番コスパの良い問題だと思います。

その理由は、対策のしやすさと配点の高さです。

ライティング問題は対策がしやすい

英検2級のライティング問題は対策がとてもしやすいです。
なぜなら他の問題の対策で大方カバーできてしまうからです。

ライティングに必要な力は主に3つです。
①単語力
②文法力
③主張のアイデアを考える力(意見論述問題)

このうち①単語力と②文法力は、問題を理解したり、自分の伝えたいことを英文で表現するために必要になります。
しかしこれらは4技能全ての問題で必要なため、ライティングのために特別対策しなければいけないものではありません。

③はお題に対して自分の主張を考えつく力です。
こちらが難しそうに思うかもしれませんが、実はスピーキング問題でも同じことを行います。
そのためスピーキング問題の対策をすれば、それだけでカバーできてしまいます。

このように、ライティング問題は基本的に他の問題と同時に対策ができるため対策がしやすいのです。

ライティング問題は配点が高い

英検2級の配点はリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングが各650点に設定されています。

つまりライティング問題は対策が簡単なのにもかかわらず、他のリーディング問題やリスニング問題と同じ点数を稼ぐことができるのです。

そのためライティング問題は英検2級の中でもコスパが最も高いパートと言えます。

意見論述問題は型を抑えるのがコツ

このようにほとんどは他のパートの対策によってカバーできるライティング問題ですが、1点だけとても重要なコツがあります。

それは型を抑えるということ。これは特に意見論述問題を解く時のコツになります。

多くの人がライティングに苦手意識を感じてしまう理由は、指定された語数をゼロから書かなくてはいけないと思い込んでいるからです。

しかし英検2級のライティング問題は型を覚えれば、あとはそのテンプレートにお題にあった内容を当てはめていくだけです。

意見論述問題はIntro, Body, Conclusionで構成する

これは英検に限らず他の英語検定、さらには入試にも当てはまるのですが、Intro→Body→Conclusionの3つのパートで構成するのが鉄則です。

Introは全体の序論となる部分で、一番伝えたい内容を簡潔に述べます。
日本語では理由をいくつか並べた後に最後に結論を書くという形式もみられますが、英検では例外なく結論ファーストで書きましょう。

BodyはIntroで述べた主張を、理由や具体例でサポートするパートになります。
問題の指示にある通り、理由は2つ書く必要があるので、理由+具体例を2セット書くイメージです。

そして最後のConclusionでは、Introで述べた主張を少し言い換えて再度提示します。

各パートで使用するフレーズを暗記する

全体的な構成を知ることができたら、そこで使うフレーズを暗記しましょう。
そうすることであとはお題の内容を当てはめるだけの型、テンプレートが完成します。

型の例を書いてみました。

【型の例】
I agree (/don’t agree) that [主張].

There are two reasons to support my opinion.

First of all, [理由1]. For examle, [具体例1].

Second, [理由2]. In fact, [具体例2].

For these reasons, I think (/don’t think) that [主張].

もちろんお題や自分が伝えたい内容によって型をカスタマイズする必要があるので、言い換え表現は必ず覚えておくようにしましょう。

型を覚えるときはスペルミスに注意する

どれだけ適切なフレーズを使えたとしても、スペルミスをしてしまうと減点されます。
せっかく暗記したのに点数を落としてしまってはもったいないので、丁寧に覚えることが大切です。

要約問題は余計な情報を削る

要約とは、余計な情報を切り捨てて簡潔な文章に書き換えることを指します。

ではどのように簡潔にしていけば良いのでしょうか?

1段落を1文にする

まず、要約問題はいくつの文をつくるべきでしょうか?
答えは段落の数とイコールです。

文章を書く際には、1段落1メッセージが基本です。そしてすべての段落に伝えたい内容があります。

そのためすべての段落を各1文にまとめてあげれば、情報の過不足なく要約することが可能です。

英検2級の問題はいくつかの段落に分かれています。
例題では3段落で、実際も3段落での構成だと思われます。

そのため各段落を1文にまとめた3文で要約することになるでしょう。

余計な文章を見極める

各段落ごとに、余計な文章を切り捨てていきます。
切り捨てる対象は「詳細説明」をしている文章や「具体例」を述べている部分です。

文章中の言葉を使う

要約すればいいので、文章中の言葉を言い換える必要はありません。そのまま抜き出して使用しましょう。

要約時に文構造が変わる際には、文法ミスをしないようにだけ気をつけましょう。

ライティングは先に解こう!

ライティングの問題は85分間の筆記試験の中でリーディングと一緒に行われます。

そのためライティングを短い時間で終わらせられたら、リーディングにより長い時間をかけることができます。

解く順番は、ライティングを先にするのが良いと思います。確実な得点源にするためです。

リーディングを先に解いて時間がかかってしまうと、ライティングを最後まで終わらせることができず、大幅に減点されてしまいます。

【まとめ】英検2級のライティングは正しい対策で高得点を取ろう

英検2級のライティング問題について解説しました。

新形式の問題も登場して不安に思うかもしれませんが、正しく対策をし、リーディングやリスニングなどで対策した単語や文法の基礎があれば合格ラインの点数をとることは容易です。

今日紹介した対策を実践し、合格を掴みましょう!

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