上智の英語は難しい?難易度と対策を解説!

上智大学は早慶に続くトップ私立大学として、第一志望の受験生はもちろん、早慶の併願先としても人気の高い大学です。

しかし上智大学は英語が難しいという印象が強く、受験を躊躇ってしまいますよね。
今回はそんな悩みをもつ受験生に対して、上智の英語の難易度と対策について解説していきます。

筆者は一般入試で上智大学に合格した現役上智生です。
そのため入試に関してはもちろん、それ以外のリアルな学内の様子についても説明します!

上智の英語の難易度は高いが、対策は可能

問題の難易度で言うと、上智の英語はかなり難しいです。
実際に赤本などでMARCHと上智の過去問を解き比べてみると、難易度が急に上がることが感じられると思います。

もちろん単語自体が難しいこともありますが、それ以上に文構造が掴めなかったり、選択肢があいまいで決めてにかけたりといった難しさもあります。

でもこれだけで上智の英語を諦めないでください。
正しく対策をすればきっと解けるようになります。

上智は英語が苦手でも受けやすい

それでも絶対に英語は無理!という受験生であっても、上智に合格することは可能です。
それは英語で大きな差がつかない入試方式があるからです。

上智の一般試験では大きく3つの入試方式が用意されています(2024年度入試時点)。

①TEAPスコア利用方式(全学統一日程入試)
②学部学科試験・共通テスト併用方式
③共通テスト利用方式(3教科型・4教科型)

このうち①TEAPスコア利用方式(全学統一日程入試)は、TEAPという外部試験のスコアのみで英語の点数を判定します。
そのため上智の独自試験を受けなくて済むのです。

【TEAPとは?】
「TEAP(ティープ)とは、Test of English for Academic Purposesの略語で、上智大学と公益財団法人 日本英語検定協会が共同で開発した、大学で学習・研究する際に必要とされるアカデミックな場面での英語運用力(英語で資料や文献を読む、英語で講義を受ける、英語で意見を述べる、英語で文章を書くなど)をより正確に測定するテストです。」

日本英語検定協会(https://www.eiken.or.jp/teap/)

上智の英語対策における3つのポイント

問題の傾向を掴む

上智の英語の特徴として、学部ごとに大きな差がないということがあげられます。
もちろん一部特殊な問題が出るケースもありますが、無視して良いレベルです。
そのため問題の傾向を掴めば1つの対策で複数の学部を受けることができます。

問題集で基礎を完璧にする

傾向を掴むために過去問を解くことは重要ですが、対策としては過去問だけ解いてもなかなか点数を取れるようにはなりません。

問題集に丁寧に取り組み、基礎を徹底的に習得することが地味ですが一番の近道です。

上智の長文は、単語などからなんとなく読めた気になってしまいがちですが、問題を解いてみると全然違ったり、日本語訳を見ると思っていたストーリーと全く違っていたということがよくあります。

この原因は単語ではなく、文構造や文法の理解の甘さによるものです。

過去問を解き進めたくなる気持ちはわかりますが、できない問題があったらなんとなく理解した気になるのではなく、一旦問題集に立ち返って学習するようにしましょう。

テーマの知識を入れる

ここまで説明したように、上智の英語はどれだけ基礎的な英語力を身につけられるかが重要です。

しかしそれだけではなく、長文のテーマに関する基礎知識も大切になってきます。
特に上智ではAI、 環境問題、 新型コロナウイルスといった時事テーマがよく出題されます。

例えば最近ChatGPTが普及したことで、AIが大きく注目されています。

AIに関連した単語やイディオムを暗記することはもちろん、問題の背景や歴史、議論されている内容なども頭に入れるようにしましょう。

出題テーマに関する基礎的な知識があるだけで、断然読みやすくなります。

上智を受けるべき3つの理由

ここまで、上智の英語は難易度が高いが対策は可能であると解説しました。
とはいえまだ上智を併願するべきかどうかで迷っているという受験生は多いと思います。

しかしながら、ぜひ併願として上智大学を受けてほしいと思います。
併願として上智大学を受けた方がよいと思う理由は3つあります。

入試時期が早い

例年、上智の入試は他の私立大学と比べてかなり早い時期に行われます。

早稲田や慶應が2月の中旬から入試が始まるのに対して、上智大学は2月上旬から始まります。
【上智大学一般選抜日程】
https://adm.sophia.ac.jp/jpn/gakubu_ippan_ad/date/

受験において、それまでに積み重ねてきた学力がもっとも重要だというのはいうまでもありません。しかし、当日の精神的な状態も合否を左右する要素の1つです。

受験生の中には、当日の会場の空気感に飲まれてしまい集中して問題を解くことができなかったという人もいます。
やはり模試とは異なる本番の空気感ってありますからね。

上智大学の入試時期の早さをうまく利用して、本命受験のための受験慣れをしてしまいましょう。
もちろん、受かったことで気が緩んでしまわないように注意は必要です!

さらに国公立を第一志望にしている受験生にとっても、二次試験の対策期間をゆっくり確保することができるのでおすすめです。

英語のリスクが低い

先ほども説明したように、TEAPスコア利用方式を利用すれば本番に英語で大ミスをするリスクがありません。

もちろんこの方式に出願するために高いTEAPの得点を取る必要があるので、英語が全くできない人でも合格できるというわけではありません。

しかし入試と違って事前に何回でも受けることができるため、受験本番には英語に関して何の心配もせずに試験を受けることができるでしょう。

大学としての魅力もたくさんある

偏差値で見ると早慶より少し見劣りしてしまう上智大学ですが、通ってみるととても良い大学です。

実際に上智大学に通っている筆者の経験はもちろん、筆者の周りの学生を見てもそう思います。

よく言われる上智の懸念点について、実際に通ってみてどうなのか書いてみたいと思います。

・OBやOGが少ない
上智はOBやOGとのネットワークが弱いということがよく言われます。
これは学生数が早稲田や慶応、他MARCHの大学と比べて少ないことによるものです。

たしかにネットワークの「広さ」という点では劣ってしまうでしょう。
社会人と関わる機会が増えると、早慶出身はたくさん見かけますが、出身大学が上智の人は結構レアです。

しかし、ネットワークの「深さ」という点ではなかなか強いんじゃないかなと思います。
OBやOGがレアな分、お互いが上智出身とわかったらそれだけで結構話が盛り上がりますし、妙な連帯感が生まれます。
実際筆者が就活をした時には、上智出身の社会人の皆様に結構助けられました。

・就活で不利
受験生からしたら就活の面で早慶と比べ不安に思う人も多いでしょう。筆者も入学当初はそうでした。

しかし結論から言うと、あまり影響はないと思います。

もちろん、一部には大学名をとても重視する企業があることは事実です。
しかしほとんどの企業が大学名だけで採用を決めることはありません。

それよりも、学生時代どんな経験をしたか、自分のことを理解しているか、どれだけキャリアについて思考できているかといったことの方が重要になります。

実際筆者の周りを見ると、経済学部や法学部といった実学系の学部でなくても普通に有名企業の内定を獲得しています。

・推薦が多い
これは事実です。たしかに他大に比べて推薦入学者はけっこう多い印象を受けます。

しかしそれがデメリットになるかというと微妙なところです。

筆者の友達には推薦も一般もどちらもいますが、推薦の人だからと言って何か問題があるとは全く思いませんでした。

さらに大学は広い世界なので、自分で付き合う人やコミュニティを選び放題です。気にいらない人がいたら、関わらずに済む環境があります。

もっといえば、付き合う人は大学内である必要もないので、このあたりはあまり気にしなくて良いかと思います。

このように、上智は案外悪くないです。
もちろん自分が志望した大学に行けることが理想ですが、万が一第一志望に落ちてしまっても安心して通うことのできる大学だと思います。

正しく対策して上智に合格しよう

上智が第一志望であってもそうでなくても、上智を受けるなら基礎の徹底を中心とした対策が絶対に必要です。

上智の長文が解けるようになれば、他の大学の長文も楽に解けるようになるはずなので、対策して損はありません。

正しい対策をして上智に合格しましょう!

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